2016 モンテディオ山形の選手紹介 No.4

#4 DF 宇佐美宏和 USAMI HIROKAZU 28歳

ちゃみ。漫画「ONE PIECE」のチョッパー編に登場する、ドラム王国の「ラパーン」っていう凶暴なウサギみたいな動物がいるんだけど、それに似てるなーってずっと思ってたんです。漫画を読み返してみたらあんまり似てなかったんだけど。目が少し吊り目なとことか、下半身がどっしりしてて足がちょっと短めなとことか、そのわりに俊敏なとことか、人見知りであんまり懐かないけど情があるとことか。でも読み返したら、やっぱり似てないんだけど。ちゃみは、ぴよーんって襲ってきたりしないし、だいいち、あんなに凶暴じゃない。でもちゃみを見てるとなぜか、ラパーンを思い出してしまいます。

試合中にちゃみが大きな声を出して周りを鼓舞するようなシーンはあまり見ないけれど、ひとり炎を絶やさない人だと思っています。ちゃみがいれば、ピッチに立つ22人の選手の中で、わたしは彼をいちばんに目で追ってしまいます。そして「ちゃみ、ぜったい負けるな。」と試合中ずっと心の中で唱え続けています。170cmくらいの小柄な選手ですが、対人でみせる強さは、なんて言ったらいいか、勇気をもらえます。ちゃみの1対1は、わたしにとってモンテディオ山形の試合の見所のひとつです。勝ったら最高に興奮できるし、負けたら次に向けて闘志を燃やせます。「次はぜったい勝つんだ、ちゃみ」と。そういうのってすごく楽しいし、応援の醍醐味ですよね。負けたシーンを見たら、勝つシーンを思い描いてしまうのは。

右サイドを駆け上がっていく、ちゃみの力強い走り方がとても好きです。

あ、そうだ。ついでに書いちゃお。昨年、鹿島戦で相手のファウルにちゃみがキレるというシーンがあったのですが、そのときのちゃみが素敵で、わたしはますます好きになりました。意外と、短気なのですね(笑)。試合中に選手が感情的になるのはあまり歓迎されないことだけど、ちゃみがキレたら、かっこよかったです。だめだけど。

まだちゃみの声を聞いたことがないので、せっかくだからヒーローインタビューで聞いてみたいです。